手錠と足枷

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目を覚ました私の視界に飛び込んできたのは、手首にはめられた手錠だった。 「……え?」 寝起きでぼんやりとした頭では私が今置かれている状況が理解出来ない。 今見たものが信じられなくて少しパニックになる。 「ちょ、何なのこれ!?」 頭を抱えると、ジャラリと鎖が擦れる音がした。 照明を反射して、銀色に鈍く光ってる。 ……どこからどう見てもこれは手錠だ。 問題なのは、何で私の手首にこんなものがあるのかということ。 勿論私が自分で掛けたんじゃない。 そんな趣味は無いし、そもそも手錠なんて持ってない。 「うわっ!」 ふと目線を下に落とすと、足枷もはめられているのがわかった。 ……通りで足首が冷たいと思った。
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