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宣言通り、解散と同時にアヤカはマサトくんとふたりで何処かへ消えた。 マサトくん、長身で美容師みたいにお洒落で、たぶん一番かっこよかったな。 「ヒカリちゃん! もうちょっと一緒に話せないかな? あ、終電大丈夫?」 「ツヨシくん。 …大丈夫だけど」 「行こ行こ」 「…そだねっ!」 「痛い?」 「痛くないよ」 あたし、そんなに嫌そうな顔してるのかな? 上で動くツヨシくんは、なんだかギラついた目をしてる。 「俺もうダメかも」 「うん。いいよ。」 あたしは冷静だった。 だって、こんなの慣れっこだから。 今日初めて会った人とセックスするのが悪いことだと思わない。 今だけでも、必要とされてるだけいいじゃない?
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