1章
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もう駄目か。 諦めかけた時だった。 ガサガサっと木の葉が擦れる音がすると同時に、何十本の蔦や木の根が『彼ら』の身体を次々と刺したり、地面の中へ引きずり込んでいったりした。 5歳の子供たちを見ると、『彼ら』のほうをじっと見ていた。 『彼ら』はやむ終えなくその場を退いていき、3人の子供を守った魔法使いたちは、この子供なら一族の願いをかなえてくれると確信した。
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