18040人が本棚に入れています
本棚に追加
『ねぇ、大きくなったらお姉ちゃんと結婚しようか?』
『うん!いいよ!』
…、俺の名前は相馬 秋人(そうま あきと)。俺には、今すっげぇ悩みがある…。それは…、
「秋人ー!あーそびまーしょー!」
…、こいつだ。姉の相馬 冬美(そうま ふゆみ)。
「今、勉強中なんだけど…。」
一応、抗議してみる。
「よし、何して遊ぼうか…。」
はい、聞いてませんね。しかし、テスト間近で、進学コースを選んだ俺にとってはテスト勉強はかなり重要だった。
「テスト近いんだよ…。勘弁してくれよ…。」
「どうしてもダメ?」
無視して、机に向かう。その時、耳元で
『ねぇ、大きくなったらお姉ちゃんと結婚しようか?』
『うん!いいよ!』
と、昔、携帯電話に録音した(らしい)声が聞こえてくる。
「しくしく…、もうこんなの友達に見せて私のホームページに載っけてやる…。」
「だぁー!?姉ちゃん!また脅迫か!?」
「いいもん。これはこれで楽しみだから…。」
そう言って出ていく姉ちゃんを俺は引き止める。冗談じゃない。あんなの人に知られたら…!
「わかったから!遊ぶから!」
「え?本当?仕方ないなぁ。秋人がそう言うんだったら…。」
「そっちが無理矢理言ってきたんだろうがぁ!?」
『ねぇ、大きくなったらお姉ちゃんと結婚しようか?』
『うん!いいよ!』
耳元で、またあの時の会話が…。
「ぐぐぐぐ…。」
「ごめんなさいは?」
「ごめん…。」
「え?聞こえないなぁ。」
このやろぉぉぉ!しかし、今そんなことを言っても無駄だと悟り、
「ご、ごめんなさい…。」
「よし、じゃあゲームでもしようかぁ。」
そう言って姉ちゃんは服を…、服を!?
「なんで脱いでんだよ!?」
「あんたの部屋、暖房効きすぎー。」
「消すから!消すから脱ぐのをやめろぉぉぉぉぉ!!」
「えー?本当は嬉しいくせにー。」
誰か助けてくれぇぇぇぇぇぇ!!!!!
最初のコメントを投稿しよう!