第1話

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電話を切る。そして、俺は道に向き直り   「そういうわけだ。」   「そういうわけだって、お前…。」   なんか、道は呆れたような顔をしていた。   「道、頼むよ!姉ちゃんに買い物に連れて行かれた日にはもう…!」   昔の出来事を思い出した…。   『姉ちゃん…。ここ…。』   『んー?下着売り場がどうかしたの?』   そう、俺は姉ちゃんの下着選びに付き合わされたことがあった…。   『普通、男がこんなところに…!』   『いいから、いいから。あ、これなんてどう?』   そう言って、見せられたのは黒い大人っぽい下着。思わず鼻血が出そうになった。   『し、し、知らない!』   『んー、そうだよねぇ。秋人は、お姉ちゃんの脱ぎたての下着がいいんだもんねぇ?』   な に を 言 っ て る ん だ 。 こ の 人 は 。 クスクスと周りから笑い声が聴こえてくる…。 穴があったら入りたいと言う真理を今知った。   『逃げたらあの声、ここで流しちゃおうかなぁ…。』   はい、逃げられません☆ 知らなかったのか?大魔王からは逃げられない…。 って、うるせぇわボケぇぇぇぇぇ!!! ・・・ ・・ ・、 い、今思い出すだけでも恐ろしい…。  「って、わけで頼む道ぃぃぃぃぃぃ!!!」   「し、仕方ないな…。(あまりにも可哀想だ…。)」   「ありがとう道ぃぃぃぃぃぃ!!!」   そして、部活終了後…。   「で、どこ行くんだよ?」   「ゲーセンかなぁ。やっぱり。」   で、着きました。   「格ゲーでもやるか。」   「お、いいね。道!負けた方がおごりな!」   「はは、いいよ。」   ほう、道も中々やるな。しかぁし!姉ちゃんから逃げる度にここのゲーセンに逃げ込んでいた俺の実力をナメんなよ! …、悲しい。   「よし、勝ちぃ!」   「くそー。俺の負けか…。って、うわ!」   チャラッチャラーン。 画面には、ニューチャレンジャーの文字。どうやらまた挑戦してきたらしいな。道には悪いが、日々の姉ちゃんに対するストレスを発散してくれる!   「あー…。秋人。この勝負、さ。」   道が話しかけてきた。なんだか元気がないようだが…。
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