第1話

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「ん?なんだ道。」   「えーと、その…。負けた方が、その…。明日、勝った方のいいなりってのはどうだ…?」   「はは!いいね!じゃあ明日は小春さんの前で全裸だな!」   ふふ…。これは好都合。さっき手合わせして、道の実力はわかった!明日は惨めな思いをさせてくれる!   「あー、それは無いから安心しなってさ…。」   「ん?まぁ、いいや。やるぞー。」   その時、俺は気付くべきだった。道の様子があまりにも変だったことに。   「え、ちょっと…、うわぁぁぁ!?」   結果は俺の惨敗。おかしい…!まさか、さっきは力を抑えていたのか…!?   「ふふーん。まだまだねー。」   こ、この声は…!? 俺は向かいの台を見ると…!姉ちゃんがいました…。   「ね、姉ちゃん!?」   「まだまだねー。弱すぎ。」   「す、すまん。秋人。さっきお前の姉さんが来てさ…。」   …、 『あ、道くん。ふふ…、ちょっと代わってくんない?』   『あ、でも…。』   『ちょっとさ、負けた方が、明日、勝った方のいいなりな。って、言ってくんない?』   …、 「そんな…。」   がっくりうなだれた。はい、もう訳が分かりません。   「明日、楽しみだなー!」   「明日…、姉ちゃんのいいなり…?うわぁぁぁ!!」   「あ、秋人!?しっかりしろ!!」   誰か助けてくれぇぇぇぇぇぇ!!!!
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