ルーズ村の全貌

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やがて…子ダヌキが仲間になった。    名はポン太。    季節は春、間近だ。  前に行こうと思ったがあまりに雪がすごくて行けなかった。    そろそろ雪も融けかけたから、山菜拾いを兼ねて、ポン太と一緒に、寳風堂を目指す。    たぶん入り口の山にあろうかと思う。    「ポン太?今日はちょっと遠出しよ?」   ポン太と出会った場所の山を登る。   ポン太は勝手知ったる道のように…(まぁ生活してた山なんだから当たり前だが)走るように登って行く。  「ポン太…待て…早いっちゅうに…」  ポン太は言葉がわかったみたいに後ろを振り向いた。 「山菜どころじゃないな…」    やっとでポン太に追い付き…  上をみると明るくなっている。  「頂上?」 ちょっと元気になってきた。  思いは一つ…    (寳風堂…あるといいな。)   頂上まであと少し…
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