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朝、明るくなってから本殿裏に向かう。
暗いうちでは危険だと思われたからだ。
本殿裏に到着すると木々の間に一本の獣道を発見した。
足元に注意しながら所々に雪が積もった道を歩くが…
さすがに滑る。
そんなに高い山ではないが頂上についた時にはヘトヘトになっていた。
頂上は小さな公園くらいの広さがある。
「えーと…祠なんてあるのかぁ?」
まわりを見渡すと…
隅っこにそれはあった。
扉が閉じている。
その上にかすれた墨字で、寳月堂と書かれていた。
そっと開けようとしたが開かないので強引に引っ張る。
バキッっという音がして扉が開いた…というより壊れた。
「ふぅ…」
残りの扉を壊すと…中には一枚のお札と共に…一枚の紙が置かれていた。
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