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200X年-3月-
寒い冬が終わり、暖かくて…気持ちのいい春が日本に来ようとしてた…。
でもこっちにはまだ程遠いくらい関係なくて、まだまだ寒い風が吹き付ける…
東京のある
ミュージックホール。
『…次にこの会場を盛り上げてくれるのはァァァア―、天才15才の歌姫を持つ[White Bunny's]の皆さんで―すッッ…!!』
響き渡るアナウンスの声…。
…ゎあぁぁぁぁああぁ!!
会場の外まで聞こえてくる大勢のファン達の歓声。
会場が揺れる様な声…。
白い本体に、黒でウサギの横顔がペイントされた特注のギターを持って、アタシは今日も仲間と共に舞台に立つ。
スポットが当たり、キラキラ光る舞台がアタシは大好きだった。
マイクを持って
大きく息を吸い込む…。
『皆さ―んッッ!!今日も私達[White Bunny's]ライブに来てくれてありがと―ぅ!!!』
ヮァァアァァァアアア!!
『楽しんでってなぁ―!』
キャ――――――!!
ヮァァアァァァアアア!!
歓声が途切れることはない。
コレでもかってくらい…。
そのまま…曲が始まった。
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