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私は一方的に電話を切って、コートを手に取った。静かに扉を開けると一歩外へ。
歩くごとに、外気にさらされた私の体温が一度下がる気がする。はたして公園にたどり着くまで私の体温は持つのだろうか?それさえも曖昧だ。死んだように静かな街の中を一人さまよい歩く。
まぁ、行き先は決まっているのだが。
彼は来てくれるだろうか?
待っていてくれるだろうか?
そもそも、何で私は彼に電話してしまったのだろう?
考えながら歩いているうちに私は約束の公園に着いた。
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