8人が本棚に入れています
本棚に追加
アップルティーを
一口飲んで、
百合さんはふぅ、と
ため息をついた。
「私、小さい時から
霊とかそういうのに敏感で…
でも見えるわけじゃないのよ。
音や声、感覚、時には夢を通して見る程度。
そういうのって
他の人からしたら
怖い話よね、
ううん、気味悪いわよね。
だから、
薦められたのよ、
診療内科。
神経が過敏になってるってことにしてね」
百合さんは私に話しているようで、独り言のようでもある…
どこか遠くに語りかけているような話し方をしていた。
最初のコメントを投稿しよう!