case 1

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「お断りしますッ!」 ぇぇぇっ!? そっち!? 私は口が閉まらないまま 草ちゃんを見た。 彼はすごく真面目な顔で 「専門外です!」 と言った。 やめちゃいなよ… なんでも屋なんて。 私はため息をこぼした。 「…そう、ですか…」 顔を曇らせて その人はそれ以上何も 言わずに、 お店を出て行った。 その後ろ姿が 寂しそうにも 悲しそうにも見えたのは 気のせいじゃないと思う。
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