case 1

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「草ちゃんひどー…」 私は草ちゃんを冷たい目で見て言った。 「だってアレ、嘘じゃん?」 草ちゃんが当然だろ、と 言わんばかりに肩をすくめた。 「…へ?」 私はイマイチ状況が飲み込めないでいる。 「あの人さ、よく来るんだけど…ああ、葉子がいない時にな? 妄想っつぅか、幻覚っつぅか、それでよく勘違いで事件をでっちあげちゃうんだよねー」 診療内科に通ってて、この辺りじゃ有名だよ…と草ちゃんはつけ加えたけれど 私には とても信じられなかった。
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