非日常的

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その無謀な挑戦は受けるしか手はなかった。しかし、生き残れる割合は 200分の10 この10人の中に怠、由希、竜、拓也、美希は入れるのだろうか 怠の脳裏では不安がつもりに積もって脂汗が額に流れ始めた。 「お兄ちゃん…?」 と由希が怠の顔を覗かせて心配していた 怠は由希の顔をみるなり我に戻った 駄目だ…後ろ向きには考えるな!信じろっ!自分を信じろっ!生きてここからでるんだっ! 怠はそう心の中で決意を固めると怠は決意に満ちた目で考えを直してみた 「さぁ、やるか?」 サングラスの男は乗客全員に挑戦的な態度をとった。 「やるに決ってるだろ!」 と竜がサングラスの男にいきり立った。怠はおい と言おうとしたが やめた。恐いのか と言われそうだったからだ。すると、そこで疑問がおきた 「おい!もし五日間俺達全員つかまらなかったらどうなるんだ」 と乗客の一人天然パーマをした男がきくと 「全員助かりますよ…まぁ…無いと思いますがねぇ…」 サングラスの男はため息を付きながらそう呟いた。 「では…五日間逃げ切ってくれ…game開始だ」 サングラスの男がそういうと 乗客達全員はその場から逃げる様にワァァァとパニックになりながら走り去った 「由希!」 怠は人込みにきえた由希を探していた すると、後ろで誰かが腕を引っ張るような感覚があった。そして、怠は人込みから引きはなされると 怠は振り返った 「皆」 と呟くと竜、由希、美希、拓也達がそこで怠をまっていた。 「にげるぞ!」 竜が四人に言うと5人も島の中へと走り去っていった 「ニゲロニゲロ…ハハハハハ♪」 サングラスの男は不気味に笑って乗客全員の逃げ惑う姿をみていた。 「はぁ…はぁ…」 運動能力が抜群な怠でも恐怖と緊張感に心臓は圧迫され息を激しく乱していた。それは竜達も同じだった。 「ここに隠れよう」 拓也が指差す方向には大木にできた大きな穴であった。 そこは10人ぐらい入れそうな大きさだった。 「はぁ…はぁ…糞!なんでこんな目にあうんだっ!」 竜は地面を叩きつけながら怒りをあらわにしていた。 「ところでこの島はなんだ…」 怠はそう呟くと拓也が 「確実に無人島を改造した人工島だな…」 と拓也は呟いた…
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