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「よし…大丈夫だろ」
竜は木の影に隠れながらそう四人に言うと先に怠が前へと出て四人は後を付いてく事にした。
しかし、怠が何かを一点にみたまま急に足が止まったのだ。
「どうした?」
竜は小声で怠に聞いた。
すると、怠は素早く木の影に隠れた。怠は手招きして四人を呼んだ。
「どうしたの?」
美希と由希が一片に声を かけて来る 怠は人差し指を口に近付けゆっくりと指を向こうへと指した。
そして、四人は木の影に隠れながら恐る恐る指をさした方向をみると
「ウワァァァァァァァ!!くるなっ!こないでくれっ!」
老人だろうかその老人は腰が抜けて地面に情けなくへたりこんでいた。
あまりにも酷だが5人はその老人を助けずどうなるか木の影から見据えていた。
すると、銃声音がパンッと一つ二つとその老人の頭を貫きその場で血を垂らしながら死んで逝った
「糞みえないな」
怠は木の影からみている為吸血鬼がどんな奴なのかが木で邪魔で姿が見えなかった。 しかし、数秒経つと 吸血鬼がその姿を現したのだ。
その容姿はまるっきり人間で本当に人を殺すのか疑ってしまうぐらいだった。
しかし、次の瞬間その考えが一転する
吸血鬼の口は金属製のマスクで隠れていた。そして、吸血鬼はマスクを取り外したのだ。
すると、吸血鬼は口を開くとその老人の首もとを一噛みしたのだ。
その牙は鋭く尖って人間の血を吸う時だけ惨い顔になっていた。
グチュ…グチュ…
と嫌な音を経てながらその老人の血を吸っているある程度吸い終わると吸血鬼は老人を担ぎ何処かへと走り去って行った。
「きもちわるい…」
由希が手を口に押さえしゃがみ込んだ
「大丈夫か?」
怠は優しく手で由希の背中を擦った。
「無理もない…惨すぎる…しかも…モルモットに使うのに殺したぞ」
「DEAD OR ALIVE(生死を問わず)だろモルモットは死んでも生きていてもどちらでもいいんだろ」
拓也は眼鏡をクイッと押し上げそう言った
「それより、血を吸った後あいつの顔なんかおかしくなかったか?」
竜がまた拓也に聞くと拓也はめんどくさくなったのか
「さぁ…?気のせいじゃないか?」
とその話しを軽く聞き流した。
すると怠が
「それより行こう由希の吐き気も収まった事だし」
そう怠が言うと早々とその場を後にした
「ほら…行くわよ」
美希はいつまでも話している二人にそう言うと怠の後を追った
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