779人が本棚に入れています
本棚に追加
「いや、いいんだ…僕が後をおってしまったから」
その男は深々と頭を下げる怠にそう言うと
怠達は
「それより、なんで後なんか?」
「じ…実は情けない話しだけど私は一人で逃げていたんだ。だけどよくよく考えてみると吸血鬼の事が頭に過ぎって怖くなったんだ。私は誰かと一緒に同行しようと団体の人達をさがしていたら」
「俺達が来たって事か」
そして、横から竜が割っていってきた。
「うん、でもねぇ…君達若いから声がかけにくかったんだよ」
とその若干中年のおっさんは照れくさそうに5人にそう言うと
怠が
「あの…」
「ああ、僕は蓮田 憲二歳は38だよ」
怠はおっさんじゃん と言おうとしたがあえて心の中でしまっておいた。
「憲二さん僕達は別についてきてもいいけど僕達はサイレンを止めにいきます。だから危険が」
怠の他に四人が深く頷きながら怠の話しをきいていた。すると、怠が話しの途中で憲二が
「いいよ」
とﾆｺｯと笑ってみせた。その笑顔だけは若さが感じられた。
「ならいいですけど」
怠は少し驚いたような顔で憲二をみていた。
「それよりあの喧嘩嘘?」
「え?」
憲二が言っているのは二人の喧嘩事だった。
「ああ…まぁ」
怠は人差し指で頬を掻きながら少し言うのをためらないながらそう呟いた。
「そっか、じゃぁいこうか」
「え?」
怠は何の事が分からず憲二に聞き返した。
最初のコメントを投稿しよう！