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が、しかし憲二が優しく微笑みながら
「でもさっ!アイツしんでも路上ライブで使っていたギターを放さなかったんだ。母親が駆け付けて救急車すぐきたんだ。それでも無理だったらしい…でもアイツ死ぬ間際に「憲二の約束…が残ってんだ」てっ呟いて息引き取ったらしい…」
憲二は話し終わっても一切暗い顔はしなかった。
いや、我慢していたのだ。暗い顔すると また涙が溢れ出すと思ったからだ。
「いい話っすね」
なんと竜が涙ぐみならがら憲二の肩に手をのせた
「おいおい!竜なんで泣いてんだよ」
「バッキャロー!友情じゃ!コノヤロー!」
竜はまだ涙をながしていた。怠はそれを呆れ顔でみていた。すると、前から
「あんたたち!速くしてよ!」
美希だ。大声をだした3人にそう言うと
竜が
「うるぜぇ!バッキャロー」
「え?泣いてんの?」
美希が若干引き気味で竜にそう聞くと 怠が
「きにしないでくれ」
と竜をなだめながら前にいる3人の後を着いていった
15分ぐらい歩きやっと森からでた所で飛行機を6人は発見した。
「よし…いこーぜ」
泣きやんだ。竜がそう言うとやはり一目散に飛行機の方へ走り出した。
6人は飛行機内に入り食料や何かやくだつものは無いか機内を探索し始めた。
「おい!あったぜたっぷりの食料が」
みつけたのは怠だった。怠はバッグに人数分の食料を詰め込み竜達の方へと向うと
「食料あったのか?」
と拓也がきいてきたので怠はコクリと頷いた。怠は拓也の持っているバッグを指さしたので 拓也が
「ああ…これ?なんか使えるかなてっ思ってそんなに重くないから大丈夫だ」
拓也がそう言うので怠は余計な質問を止めて全員合流を優先した。
そして、15分後に全員は飛行機機内の外で合流した。
そして、食料を6人に手渡して朝昼兼用で機内食を口に運んだ。
それから30分が経過しサイレンは未だにならずしばし安息を楽しんでいた。
「お兄ちゃん」
すると由希が怠に話しかけてきたので怠は 返事を返すと
「お父さん達心配してるよね…きっと…ついたら電話するって言ったから」
さっきから暗いと思ってたのはこのせいか 由希は極端に親父とかに心配をかけるのが嫌がるのだ。
「そうだな」
「そうだなてっ…!お兄ちゃんはお父さん達の事心配じゃないの!?」
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