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「あっ…」
美希だ。美希が小さな小枝を踏み付けてしまい 美希は自分の口を咄嗟に押さえ込んだ
しかし、
「シャァァァッ!」
残りの吸血鬼が怠達の存在に気付いたのだ。
「まずいっ!!」
怠はそう呟くと
隣りにいた。竜が
「逃げろっ!」
そう大声で叫ぶと
6人は一緒に走り出した!
「シャアアアアアッ!!!!」
二三体の吸血鬼も6人を追って走り出す
「はぁ…はぁ…」
6人は後ろを振り返り吸血鬼を確認した。吸血鬼は鉄製のマスクを取り外して鋭い牙をちらつかせながら6人を追いかけてきている
しかし、6人は確実に吸血鬼より速かった。
だが吸血鬼も確実に6人の背後をとり一定を保ち追いかけてくる
「はぁ…くそっ!あいつらしつこいな」
怠は息を多少切らしながらそう呟くがだれも返事を返すものはいなかった。怠や由希の様に四人は運動能力が抜群ではないからだ。
それでも6人は吸血鬼に捕まらないよう走り続けた。
奴等も生物なら限界があるはずだと思ったからだ。
しかし、段々と距離は縮まってくる
だが6人は気にせず走り続ける 6人が分かれ道にさしかかると
怠が
「右!!」
冷静な判断で5人にそう声をあげると怠の言うとおり6人の足は右の方向に曲がりそのまま一直線へと駆け抜けた。
しかし、それでも吸血鬼は追いかけてくる
チッ…
怠は後ろを振り向き軽く舌打ちを鳴らすとまた前方を振り向き走りだす。
糞…どうする!?俺は余裕だがこのままだと5人の体力が力つき 捕まってモルモットにされる!
考えろ!考えろ!考えろ!
しかし、怠の頭にいいアイディアは浮かばなかった。
「糞!!!」
すると、次の瞬間追い討ちをかけるような出来事が起こった。目の前に崖が広がっていたのだ。
「なにっ!?」
先ほどの選択があだとなったのだ。
「怠!」
流石に竜もヤバイと感じたか怠に声をかけるが 返ってはこない
しかし、怠の選択肢は三つ頭に浮かんだ。一つは引き返して奴等を惑わして逃げ出す事
二つ目はいさぎよく捕まる事 まぁ、いさぎよく捕まるとは今は関係無い事だが
そして、三つ目は…
「よし」
怠は気合いを入れた顔で5人に
「飛びコメェッ!」
怠の顔は本気であった。しかし、5人は驚いた声を出さなかった。
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