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そして、6人は息を多少切らしながらサイレンを止める事ができる砦を探していた。
「糞!全然ないじゃないかっ!」
竜はじだんだを踏みそう愚痴をこぼしつつ砦を熱心に目で探すが
そう簡単には当然見つからなかった。
「ストップ!」
怠が手をだし5人の動きをいきなり止めた
「怠?」
隣りにいた美希が心配そうに尋ねると怠はゆっくり一差し指を少し右よりの方向に指すと5人もその方向へと体をむけた。
「ゲッ…」
竜はそれをみるなり嫌な顔をしてずっとその方向を見据えていた。
竜が嫌な顔をするのは無理もない
その方向には吸血鬼が獲物を探して彷徨っていたのだ。それをみるなり6人は腰を低くさせ茂みの中へと身を隠した。
6人は声を出さず身をひっそりと隠しながらその場を去ろうとゆっくりとゆっくりと腰を低くして歩いていた。
「グゥゥゥゥッ」
ザッザッザッ
本能かいやそれとも勘か吸血鬼はなにげなしにコチラへと向ってきたのだ。
「ヤバイ!急ぐぞ」
怠がそう言って歩調を早めると5人も後を続き吸血鬼がいる場から去ろうと必至であった。が しかし
「ギュウアアア」
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