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「はぁ…はぁ…だいぶ狙われる様になってきたな」
拓也が手を腰にあてて息を切らしながらそう呟くと
「はぁ…はぁ……、ああ…それだけ捕まったのかもな」
怠ですら地面にしゃがみ込み多少息を切らし拓也の言葉に返事をかえした。
すると、美希が空を見上げ
ウウウゥゥゥゥゥゥゥ!
というサイレンの音を聞いていた。
「はぁ…本当…鬱陶(うっとう)しいよね…」
美希はそのサイレンの音に苛立ちを隠しきれずにいた。しかし、ある一方ではもうその音に慣れた奴もこの中にいた。
「それよりさぁ…行こうぜサイレンの音なんて無視しとけ」
怠が森の中の手前に既にいたので5人も怠の後に続いて森の中へと進んで行った。
「んじゃ、お前サイレン腹立たねぇのか」
竜が尋ねてくると怠は
「いや別に」
この中で慣れたのは怠だけであった…
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