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「糞!さっき追いかけられたばっかだぞっ!」
怠はそう言っているが体力はだいぶ回復していて走りも軽快になっていた。
「ギュウアアア!」
吸血鬼は鉄製のマスクを取り外し怠達を追いかけた。
「はぁ…はぁ…」
6人は砦の裏にくると6人はそこで四方八方 へとバラバラになり逃げはじめたのだ。
「グゥゥゥゥッ…」
吸血鬼は戸惑いながらも怠の方へ走ってきたしかし、怠の方が断然に速かった。
「はっ…馬鹿じゃねぇの?俺の脚に勝てるわけねぇだろ!?勝てるといえばオリンピック選手か陸上選手だよ馬鹿やろー!」
怠は後ろを振り返り吸血鬼に向って挑発を何度も繰り返した。
しかし、
目の前からも吸血鬼が現れたのだ。
「まじかよ!」
怠は自分の脚に急ブレーキを掛け左脚で思いっ切り地面を蹴りつけ反対側へと走るが 後方にも 勿論 吸血鬼がいる
「オラァ!」
だが、怠はおかまいなく吸血鬼に向って走り続けた。
吸血鬼が目の前にくると 怠はまた脚に急ブレーキをかけ素早くしゃがみ込みこんだ。
吸血鬼は怠の袖を掴んだが離れてしまい その間に怠が走り去っていたころだった。
「はは、どうだ!」
怠は胸を張り自身で満ち溢れていた。
そのころ、竜でも
「ウワァァァァァァァ!」
「ギギヤァァァァァァァ」
吸血鬼から逃げている最中であった。
竜はジグザグになった並木を避けながら吸血鬼から逃走していた。
すると、竜は方向を変え吸血鬼の方へ走り出した。
「ギギヤァァァァァァァ」
吸血鬼のけたたましい声で耳につく しかし 吸血鬼に一瞬服を完全に掴まれたが 華麗なステップで右脚を軸にし体を捻り更に回転を加え吸血鬼から手が離れた途端、竜は強気になり 後ろを振り返り
「オラァ!死ね!」
と挑発を繰り返した。しかし、調子に乗ると罰がくる…
ガゴォン!
と大きな音とともに竜は大木に顔面をぶつけた。
「いってぇ!糞がぁっ!」
竜はすぐに起き上がり大木に蹴りを入れるがそれでも自分が痛いだけ竜は脚の甲を押さえ痛がっていた。しかし、痛がっているのも束の間 吸血鬼が 竜を追ってやってきたのだ。
竜はそれをみた瞬間一目散に走り出した。
「死んでたまるかぁ!」
そう叫ぶと竜はまた何処かへ走り去った。
そのころ、拓也では
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