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「まてよー」
怠は全力で走りながら3人の元へと駆け寄った。
「おせーぞ怠」
と竜が笑ってみせた。すると、怠は何かにつまずき地面に思いっ切りコケると
「アハハハハハハハ!運動能力抜群でもドジる事あるんだぁ!」
と一差し指を転んだ怠に指差し腹を抱えながら美希は笑っていた。な拓也もそれには笑ってみせた
「ち…くそ…笑うなぁぁぁぁ!」
と大声をたて怠3人を追いかけると
「ニゲロ!」
竜が大きく声をあげると拓也と美希も逃げる様に走り出した。
「らぁぁぁ!」
と叫び走り出した
それも笑いながら
俺達はこんな日常的な毎日でも幸福と感じていた。 それもそうだ仲間がいるんだから笑顔をみるだけで楽しくなる いつまでも続くと思っていた…
でも
一つのサイレンで俺達の日常的な暮らしが一片する
「これから…はぁ…どこいく?」
と走りすぎたのか息を切らしながら竜は3人に呟く
「わりぃ…俺帰らないと」
と初めに切り出したのはさっきまで元気よく走っていた怠だった。
「それより…お前んち大丈夫なのか?おばさん今寝たきりなんだろ?」
と拓也が心配してきいてくると
「ああ…大丈夫だよ!んな心配すんな!」
とここでは笑ってみせたもののやはり心のそこから笑えなかった。
「そうか…怠!いつでも力なんぜ」
と拓也がガッツポーズを見せてはげました。そして、竜も
「怠!俺らがついてる」
竜は胸を張りニコッと優しく微笑んだ。それは美希も同じだった
「皆…」
と怠が語尾を震わせ呟くと
「おいおいなくんじゃねぇよ怠」
と竜が冗談混じりで軽く怠の肩を押すと
「ないてねぇよ!」
と怠は竜の頭をバシッと たたくと
「いた!怠てめぇ!」
と叫ぶが怠は遥か遠くにいた。そして、
「ありがとなぁ!皆!」
と3人に聞こえる様に大きく声をあげると
3人は おお という感じで怠に手を振った。
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