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ヤンキーは何日も何日も
その場所で待ち続けた。
お婆さんをみかけると
だれかれ構わず
「飴をくれ」
と言っていた。
そして数ヶ月がすぎた。
ヤンキーのイライラは頂点に達していた。
そこに本物の飴玉婆さんは現れた。腕には飴が入ってるカゴをさげている。
ヤンキーは話し合う事もなく
「飴をよこせっ‼」と
強引に飴をとって 走って逃げた。
家に着くとすぐにその
飴を食べた。
「うみゃぁぁああぁ‼‼なんだ、この旨さはっ」
ヤンキーは我慢できずに
すぐ飴を噛んでしまった。婆さんの助言は何も聞いてなかったからである。
数日後。
学校に知らせが入った。
ヤンキーが家で自殺したんだという。
担任はすぐに家に向かった。
そして母親に訪ねた。
「自殺…ですか?なぜ??」
母親はこう答えた。
「あの子が言うには…
何を食べても飴の味しかしない、と」
「飴??」
「それで最後は自分の舌を切っちゃって…」
最後まで舐めたら幸せに
なれる飴。 アナタなら我慢できますか???
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