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「ねぇねぇ知ってる？
ｱｻﾝｻｺﾞさんの話。」
親友の由美が言ってきた。
「ｱｻﾝｻｺﾞさん？何それ？」
「三年くらい前なんだけど、友達とメールをするのがすっごい好きな女の子がいたんだって。
で、メールに夢中になりすぎて、赤信号の交差点に入っちゃって車にはねられて死んじゃったの」
「うわーかわいそぉ。」
「でね…最近出るんだって。」
「出るって…何が？」
「ｱｻﾝｻｺﾞさんの幽霊が」
「冗談でしょー？」
「ﾎﾝﾄだって！何人か見たって。でね、なんかいろいろ質問してくるんだけど、間違った答えしたら殺されちゃうんだってよー。」
「えー！！やだー」
「大丈夫。私、友達に
答え聞いたから。
いい？何を言われても本当、って答えるの。
どんな質問をされても。そしたら最後にｱｻﾝｻｺﾞ
って聞いてくるの。そこで、嘘、って答えるの。そーしたら助かるから。」
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