第八十二章~告白~

2/6
前へ
/842ページ
次へ
「…疲れた……」 何とか、今日一日の授業をやり終えた。 その達成感が、体中を満たしていき――自分を褒めてあげたくなる。 「ただいま…」 「お帰りっ」 返答してくれたのは、もちろん彼。 「アンタ――っ、いたの?」 「いちゃ悪い?俺の住まいでもあるし」 「そぅ…だね」 疲労の余り、突っ掛かる事も避けてしまう。 「もぅ~駄目ぇっ!」 実梛は重い体をソファーへとダイブさせた。 勢いが良すぎたのか、お尻が軽く宙を舞う。 「何が?」 「何がじゃないっ!もとはと言えば、アンタが――っ」 「…俺が?」 「う゛」 気が付けば――同じソファーに、二人の姿。
/842ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3217人が本棚に入れています
本棚に追加