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遠くから母ちゃんが走ってくる…
あれは間違いない…おれの母ちゃんだ…
あの垂れた乳、あの垂れまくった乳、あの垂れきった乳…間違いねぇよ…おふくろ…
おれも母ちゃんの方へと走りだす…
母ちゃーーーん!!
母ちゃんが手を振り返す…恥ずかしいくらいに…
若干周りの目を気にしだしたおれの心境とは裏腹に…手を振り続ける母ちゃん…
するといきなりしゃがみこむ母ちゃん…
どうした母ちゃん!どうしたー!
足の親指の巻き爪が気になったらしい。
おれは感動のあまり抱き合った。
たくあんクサイというリスクを無視して抱き合った。
やっぱり臭かった。
本当に臭かった。
母ちゃんが何か言いだした…
母ちゃんは歯も全て抜けてフガフガ言っているため、何を伝えたいのかわからなかった…
ただ三つだけ伝わったことがある…
このおれに再会できた喜びと、おれへの愛と…
吐息はもっとたくあんクサイということだ…
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