私とあいつと大量みかん。

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明日も、君に会えるように。 あの小さな窓から、今願うよ。 夜空で瞬く、あの星々に。 「――――千春っ!!」 聞き慣れた幼馴染みの声。 その声に無いはずの焦りと危機が込められたこと気付いた時、もう遅かった。 気付いたときには、眼前に黒い物体が迫っていた。 その時――― 私には、一体何が起こったのか分からなかった。 感じたのは妙な浮遊感。一瞬、空を飛べたような気分。 そして、直後にアスファルトの地面に叩き付けられた後に私に襲ったのは、今までにない激しい痛みだった。 「―――――……は……る…………ち……はる……!!」 声が聞こえる。幼馴染みの必死な声が確かに聞こえる。 私に対しての呼びかけなのか、身体が揺さぶられている。 痛かった。でもそれを声に出せなかった。身体のあちこちが痛くて声が出なかった。 霞んだ目にやがて見えたのは赤く輝くランプを付けた、白い車。 それが救急車であることが知ったのは、初めての治療が終えたあとのことだった。 人生初の入院を始めてから10日くらい過ぎた気がする――
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