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「手違いで死んでしまったと言っても 上の決定は絶対なんです
しかし それはあまりにも……ということで救済措置がありまして
ある条件を満たせば生き返ることができるようになっているんです
もちろんリスクはありますが」
剛は生き返られると聞いた時、一瞬嬉しかった。しかし、
自分が生き返った時
一体何人が喜んでくれるだろうか……
むしろ自分が死んで喜ぶ人の方が確実に多い
それならいっそ成仏しちまうか……
剛にはそんな考えが浮かんでしまっていた。
「どうしますか?
言っときますがこれが本当にファイナルアンサーですよ」
「……」
剛が黙っていると、死神は察したように口を開いた。
「明日まで待ちます
それまでこの馬糞のような町を思う存分名残り惜しんでください」
そう言って死神は、空の彼方へと消えていった。
剛は思った。
あいつの例えは20点だ
と。
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