エピソード1 始まり。
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少しうつむき加減に歩いていた彼が、急に顔を上げ、俺に向かって、 『君は僕が見えているんだね』 そう言って、笑顔で通り過ぎて行った。 不思議な事に、恐怖心などはなかった。 そんな事より、周りが気になり見回した。 彼の他にも奇妙な人がいないか辺りを見回した。 幸い、他に奇妙な気配はなく、それらしい人も見当たらなかった。 それでも、まだ気になり、その場を離れずに街の風景を見ていた。
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