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おーーい、優希!!!
遠くからこだまする声。
緑色の髪の少年が追う先には桜色の髪の少女。
「なぁに?京介。」
必死に探されていたというのにあっさりした返事…。ほんわかした少女だ。
「なぁに?じゃねーよ…今精霊呼び出す試験中だろ!!精霊見つけんのにどこまでふらふら行ってんだよ…」
「だって…精霊……言うこと聞いてくれなくて……」
そうなのだ。優希は魔法オンチ。落ちこぼれなのだ。
「京介……もう終わった?」
「おう!大地の精霊出したぜ!」
誇らしげな京介。
「だよね…」
また沈んでしまった優希。「今回も落第か…」
はーい、そこまで!みんな集まって~!
試験監督の声が響く。
試験は終了。
優希は落第………。
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