愛しい君との約束

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「雫…?」 後ろから声がした。 この声は… 「雅人!」 振り向くとそこにはすり傷だらけの雅人がいた。 「どうしたの!その傷!」 私は雅人に駆け寄った。 「…さっきこけた…。雫が見えたから急いで走って…それで…」 「もー!事故ったかと思ったじゃん! でも無事で良かったぁ~」 私は安堵の溜め息をつく。 それから雅人をみた。 「それに約束覚えててくれたんだね」 私はにっこりと微笑んだ。 雅人の顔が一瞬驚いた顔になった。 「俺っ死んでも雫との約束は忘れんよ!!」 私は急に大きな声で言われたのでびっくりしたがすぐに吹きだした。 「そんな必死に言わなくても~ホント今日の雅人おかしいなぁ~」 「あ…」 雅人の顔が暗くなった気がした。 「そ…それより雫。早く蛍見に行こう」 雅人が歩き出す。 「待ってよ~歩くの早いって!」 私は雅人の後についていく。 「…急がなきゃ…時間がないんだよ…雫…」 「ん?なんか言った?」 「いや!ほら早く行くよ!」 「待ってってばぁ~」 意地悪を言う雅人のあとを私は必死についていった。
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