38人が本棚に入れています
本棚に追加
ドクン
「…何…言ってるの?雅人…」
─なんか嫌な予感がする…
なんで今日の雅人はいつもと違うの…?
なんで今日に限って遅刻して…怪我までしてるの…?
まさか…雅人は本当は事故で死…
私は頭を振った。
イヤイヤありえないって!
漫画の読みすぎだよ私!
絶対に……
ドクン
……あるわけない…
「ねぇ雅人…」
私は震える手で雅人に触れようとした。
私の手は雅人の腕をすり抜けた。
あれ…
私は今度は雅人の頬に触れようとする。
やはり私の手は雅人の頬をすり抜ける。
なんで雅人にさわれないの…
雅人はビクッとして携帯を落とした。
「嘘よね…嘘って言ってよ…雅人…」
私はスカートを掴む。
─信じたくない…信じたくないよ…
雅人が死んでるなんて…
私はうつむいた。
すると携帯の画面が目に入る。
最初のコメントを投稿しよう!