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「おはよ~那央」
「おはよ」
席に座るときに挨拶を交わす。
これはいつも通り。
今なら言える…かも…
「ねぇ那央、あのね…」
「出席をとるぞ~」
先生の言葉に私の言葉はかき消された。
くそ~…先生の馬鹿~…
だけど諦めないんだからっ!
移動教室のため、2人っきりになったとき告白しようとした。
だけど那央の周りには友達がいて話しかけれない…私は諦めて次の機会を待った。
休み時間に告白しようとした。
だけど那央は寝ちゃってる…
起こすのは悪いしな…
私はまた諦めて次の機会を待つことに。
次の日もまた次の日も私は告白しようと試みた。
だけどどうしても緊張してしまって言えない。
はぁ…勇気がないな…
いっそのこと手紙で…
私は便箋を取り出した。
だけどすぐに机の中に戻す。
気持ちは自分の口で伝えたい…
次の日こそっ…
そう思いながら日にちばかりが過ぎていった。
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