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何回か見た。 道で毎回違う女と歩いてるのを 机の上に置いてある 他の女とのプリクラ(しかもキスプリ) SEXの時だけだ。 あの人を自分に出来るのは。 『雪』 私の名前を言ってくれる。 ちゃんと私だけを見てくれる。 だけど…今回は違った。 「里奈…ッ」 『 り な 』 この名前を呼ばれた時、 時間が、空気が止まった。 あいつはしまった顔でこっちを見てくる。 知らない。知らない。       誰? 私は直ぐに服を着て出ていった。 ───…苦しかった。寂しかった。   悲しかった…っ!! 私は近くの公園で声を押し殺して泣いた… 『…ッ…ック…!』
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