抜け殻教師X

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身体を壊すと、ますますうまくいかない。 僕はここで毎日、何をしてるのだろう? 教師をやってる意味あるのかな? あっ、またくしゃみが!とっ…止まらない! 「ま~た~か~よ?ウザイんだよ!」 「キモーい!授業に、なんない!」 「自習!自習!」 生徒達は、勝手な事を言い、勝手に自習を決め込む。 手はつけられない…。 くしゃみも止まらない。 「あのさ?あんたの名前なんだっけ?すぐ、忘れるんだよね~?いっその事、Xってのどう?」 僕が、くしゃみと格闘している横で、生徒は勝手な事を言う。 「えっくしょん!なっ?その、キモーいくしゃみにちなんで!X!うまいだろ?」 何がだ! でも、手遅れだな…。みんなは、「X!」「X!」と、囃し立ててる。 どうでもいい…あだ名なんて…。 僕は、その日から「X」になった。
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