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教師を辞めようと思った。このまま教師を続けても、楽しい事など何もないし。
塾の講師で、しばらく食いつないで、田舎でひっそり暮らそうか?
身体も限界だ…。このままでは、ノイローゼまっしぐらだし。
そんな事を考えだした僕に、突然の転勤話が?
「ほんとはね、駒井先生が転勤するはずだったんだ」
校長は、困ったふりで僕を見つめる。
「先生、おめでたでね!しかも、気が付かなかったらしくてね?来月には、産休!笑っちゃうね?」
気が付かなかった?そりゃ、嘘だろ。
「代わりにね、君に行ってもらう事にした!がんばって!」
校長は、赴任先の学校の資料を僕に渡すと、もう別の先生に、話し掛けている。
どこに行ったって同じだろ?
資料に目を通す。
姥桜(うばざくら)学園…女子高か?
今まで、共学だったからなぁ?
女子高…ここを、教師生活最後の場所にしよう。
うん!女子高だしな!癒されるかもな?
それで…辞めればいい。
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