きっかけ

3/8
前へ
/146ページ
次へ
「ったく!!放っておいてくれればいいものを…。そう思うだろ!?」 そう言いながら地面に落ちている石を思いっきり蹴り飛ばした 「まぁな」 正直俺もあまり関与して欲しくなかったため、反論はしない 「どーすんの?その大量の資料」 「まだ考えてない」 「絶対にどこか行かなくちゃいけないわけ?」 「そうらしい。そしたら前日から行くから5日間お前と会わなくてすむな」 「何それ!!ライルが行くなら俺も行く!!」 「調子のいいやつだな…」 「そうと決まったらさっさと決めちゃおう!!ん~…俺の家に行くか?」 「あぁ」 確かにここからならエリオルの家の方が近い 「お前の家に行くのは久しぶりだな」 「だろ?きっとジードも喜ぶぜ」 ジードといのはエリオルについている執事の名前 最近30歳になったばかりの気さくで優しい人だ 家の門の前に着き、しばらくすると自動的に門が開く 門から玄関までやく100メートル 整えられた庭を見渡しながら玄関にむかった 「ただいま~」 扉を開けると、目の前には4人の使用人とジードがいた 「お帰りなさいませ。言ってくださればお迎えにあがりましたのに…」 「いろいろあってね」 「久しぶりだなジード」 「お久しぶりですライル様。お変わりないようでなによりです」 「そっちこそ」 「えぇ。それはもう…」 屈託の無い優しい笑顔にいつも安らぎを覚える 「じゃぁ俺の部屋行くからジードお茶後で持ってきてね」 「かしこまりました」 俺たちは2階のエリオルの部屋に向かった
/146ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2394人が本棚に入れています
本棚に追加