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「ったく!!放っておいてくれればいいものを…。そう思うだろ!?」
そう言いながら地面に落ちている石を思いっきり蹴り飛ばした
「まぁな」
正直俺もあまり関与して欲しくなかったため、反論はしない
「どーすんの?その大量の資料」
「まだ考えてない」
「絶対にどこか行かなくちゃいけないわけ?」
「そうらしい。そしたら前日から行くから5日間お前と会わなくてすむな」
「何それ!!ライルが行くなら俺も行く!!」
「調子のいいやつだな…」
「そうと決まったらさっさと決めちゃおう!!ん~…俺の家に行くか?」
「あぁ」
確かにここからならエリオルの家の方が近い
「お前の家に行くのは久しぶりだな」
「だろ?きっとジードも喜ぶぜ」
ジードといのはエリオルについている執事の名前
最近30歳になったばかりの気さくで優しい人だ
家の門の前に着き、しばらくすると自動的に門が開く
門から玄関までやく100メートル
整えられた庭を見渡しながら玄関にむかった
「ただいま~」
扉を開けると、目の前には4人の使用人とジードがいた
「お帰りなさいませ。言ってくださればお迎えにあがりましたのに…」
「いろいろあってね」
「久しぶりだなジード」
「お久しぶりですライル様。お変わりないようでなによりです」
「そっちこそ」
「えぇ。それはもう…」
屈託の無い優しい笑顔にいつも安らぎを覚える
「じゃぁ俺の部屋行くからジードお茶後で持ってきてね」
「かしこまりました」
俺たちは2階のエリオルの部屋に向かった
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