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「何引いても文句言うなよ」
「言わないよ。そもそもどこでもいいんだから。っていうかお前が引くのかよ」
「だめ?」
返すのが段々面倒になってきた…
「いいよ…。お前で」
「じゃっ引っきまぁーす」
なんでくじ引くだけでテンション上がるんだ…?
「よしっ!!これに決めた!!え~っと…2番!」
「これか…。ヴィオル魔法学校」
「どこそれ?」
「さぁ?そんなに遠くはないみたいだが…」
「面白いものがあるといいね」
「そうだな。茶を頂いたら今日は帰るよ」
「お父さん帰ってくるんだっけ?」
「あぁ」
そう言いながらジードお手製の紅茶をすする
甘い香りと優しい味がなんとも言えない
「いつ飲んでも上手いな…ジードの入れる茶は」
「言っとくよ。きっと喜ぶ」
しばらくたわいもない話をしながら茶を楽しみ、俺はエリオルの家を後にした
いらなくなった資料はエリオルの家で処理してもらうことになったため、荷物が軽かった
俺の手元にはヴィオル魔法学校の資料だけ
だがこのことを親にまた報告しなくてはいけないと思うと荷が重くて仕方がなかった
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