緊急態勢

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巨大な爆発音にも似た轟音が響き咆哮と共にゴジラが姿を現した。  護衛艦も攻撃を止める事なく果敢に立ち向かっている。  弓の形で展開する護衛艦群の中心部に現出したゴジラは囲まれた形になり集中砲火を浴びながらもその視線は護衛艦を睨み付けている。    護衛艦の巨大な風貌ですら圧倒するゴジラの巨体は徐々に近づくとついに右腕を振り上げた。    一撃のもとに崩れ落ちる護衛艦。まるでベニヤ板を割るかのように意図も簡単に真っ二つにしてしまった。  どす黒いオイルの血を流し爆発音の悲鳴を上げながら海中に没していく。  周囲の護衛艦も攻撃しながら距離を取り始める。    だがゴジラの背ビレは不気味に輝きだし、海面に接している部分は蒸発しているのか蒸気が立ち込めはじめた。
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