141人が本棚に入れています
本棚に追加
埠頭の方では陸自の戦車大隊が配備されその後方には地対艦ミサイルの姿も見える。
周囲はまさに嵐の前の静けさを体現するかのように静寂に包まれていた。
その静寂を破るかのように水平線から聞こえる轟音。波をかき分けその姿を現したゴジラにより周囲は一気に騒がしくなる。
「品川埠頭、ゴジラを確認!!」
現場の指揮通信車から対策本部に連絡が入る。
権藤は再び鋭い表情に変わると命令を下す。
「目標拘束の為待機中なSSM1発射、動きが止まり次第戦車大隊射撃開始。」
「了解、SSM1発射します!」
白煙と共に数十発のミサイルが発射されゴジラに向かう。空を覆い尽くさんばかりのミサイル群は一糸乱れぬ動きで目標に向け飛行していた。
最初のコメントを投稿しよう!