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私の心の奥にある
思い出の宝石箱
ときどき 私は
その ふたを
そっと あけてみる
そこにいるのは
あなたと私
あなたと出会ったあの日
あなたと踊った
ダンスフロア
あなたと歩いた雪の道
あなたと見た桜
あなたと通ったカフェ
あなたと泳いだ海
あなたと眺めた夕日…
すべてが
時を遠くへだてても
色あせる事なく
まるで 宝石のように
キラキラと輝いて
私はその美しさに
思わず 涙ぐむ
そして
いつしかそれは
深い悲しみにかわり
溢れ出る涙が
頬をつたう
こぼれ落ちた涙は
宝石を
悲しみ色に変えてゆく
私は時を忘れ
じっと
悲しみ色の宝石を
見つめ続ける
そして 願う
どうかあなたが
幸せでありますように
いつまでも
ずっと ずっと
幸せでありますように…
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