堅く縛られた心

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VIP高校裏庭、そこは言わずと知れた告白スポット。 ξ゚⊿゚)ξ「私誰とも付き合う気なくて…友達としてなら仲良くしてほしいな」 熱い思いを伝えてくれた人には本気で申し訳ないけど、 この台詞を言うときが自分が生きている中で一番憂鬱だと思う。 だって、待っているのは相手の落胆した表情のみ。 中には泣き出す人もいる。 だからって付き合う気にはなれないし、仕方ない。 モテてると自信過剰な女の言う事、ですって? 何回嫌みで言われたか… 正直告白されたいだなんて思ったことない。 だって、 胸が痛むから。 ξ。-⊿-)ξ「…ヒック…グス」 川;゚ -゚)「またか…」 ξ。-⊿-)ξ「だって…悪くって…ヒック」 川゚ー゚)「いい加減にしとかないとそこらの女子にひがまれるぞ!」 …ねーよw と冗談を言いながら私はクーの方を見てクスッと笑い泣きやむことができた。 ξ゚⊿゚)ξ「なんか断るのって傷つくんだよね…」 川゚ -゚)「ツンが相手のことを思いやってる証拠じゃないか」 ξ゚⊿゚)ξ「うーん…そかな」 違う。 自分では分かってる。 きっと私は過去の自分を、告白してくれた人に重ねているんだ。
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