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「まあ、あれだけしてやれば、あいつら3日はトイレから出られないね。」男はそう呟くと二人のそばに来て頭に手をおいた。
「ありがとう。君が助けてって言ってくれたお陰だよ。僕は、動物が好きでね。」二人は、きょとんとして男を見つめる。
「そうだ、お礼に君らが困った時は助けてあげるよ。」男は、微笑みながらそう言った。
「ただし、その時は僕に助けてって言うんだよ…そうしないと助けられないきまりなんだ。」男はまた、にっこり微笑んだ。
「まぁ、言っても無駄か…またいつか、そうだなここに来るのは6年後位かな?」男は立ちあがりながら言う。
「じゃ、仲良くするんだよ。」男はそう言うと、手を二人にかざした。
二人が気がつくと、男はもういなかった。
二人は、そこに男がいたことすら覚えていなかった。
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