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玲「ハァァ...」
さっきからどうもため息しかでてこない。
理由はただ一つ。
小野沢の言った言葉のせいだ。
『あたしたちは似ている。』
アタシたちのどこが似ていると言うんだ。
あいつとアタシ…全く別。
「おーい。玲ー?どした?」
玲「え?いや何でもないよー!!」
隣に居た愛子がいきなり話しかけてきた。
まぁアタシが黙るなんて珍しいからな。
愛「そういや今日カラオケあたしも行くねー♪」
玲「おぉ★まじか!!!」
更にめんどくさいなぁ…。
にしても小野沢かぁ?
また考え事をする。すると...
ガンッ!!!
玲「いって!!!!」
壁に思い切り頭をぶつけた。
うわー今日はめっちゃついてない...
最悪だぁ。
愛「ちょ..大丈夫!?今日なんか変だよ?」
玲「いや大丈夫…」
頭をあげて愛子の方を見る。
……あれ?
玲「だよ?」
何だあれ。
愛「???」
愛の左手の薬指になんかついてるんだけど...?
何だあれ?
玲「...糸?」
愛「は?」
愛子の薬指から延びているソレはずーっとずーっとどこかへ繋がっている。
ソレは紐というよりは糸のように見えた。
玲「愛子!!先教室行ってて。」
愛「は!?!?」
タタッとかけていってみる。
愛子の薬指から垂れているその糸は階段を上がっていき2年の廊下へと曲がる。
どこに繋がってるんだ?
今度は2-7の教室にきた。
そして途中で宙へ上がる。
その糸は人の指に繋がった。
誰だろ…?
「長沢…何?」
玲「あ…何でもない…です。」
西川裕。
愛子の元カレじゃん。
愛子はまだ好きっぽいけど・・・
にしても何この赤い糸?
え?
玲「赤い糸!?!?」
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