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隆『え?』
祥『ゴメン…隆…浮気…して…しまった…』
隆『は?』
祥穂子の涙ぐんだ声でその言葉を聞いたとき、あまりに突然のことで俺は訳が分からなくなっていた…
もう一度聞いた。
隆『ど…どういうこと?』
祥『〇〇君とヤってしまったと…』
一瞬、目の前が真っ白になった…
そして、昨日の電話でのことを思い出した。
(〇〇君のとこ行ってくるけん)
俺はやってしまったと思った…
昨日、行くのを止めていれば…
それだけが頭に浮かぶ…
後悔の二文字が俺の中で消えない…
隆『祥穂子…ゴメンな…俺がもっとしっかりしてたらこんなことにはならなかったのにな…』
俺は今まで祥穂子に遠慮して意見を言えてなかった…
だから祥穂子に愛想つかされたと思ったんだ…
祥『何で…隆が謝るん?悪いのはうちたい…』
隆『いや…昨日の電話で俺が行かせたからこうなったんだ…俺が…止めなかった…から…』
自分が悔しくて…
情けなくて…
そう思うといつの間にか、片方の手は拳を握り締めながら目から涙が流れていた…
祥『違う…違うよ…私が〇〇君に、体を簡単に許してしまったか…』
隆『言うなよ‼』
俺は祥穂子が最後まで話す前に怒鳴って言った…
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