第 1 章

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「まずは絶叫系から行こうか♪」 「はぁ?」 耳を疑った。 だってさっきみうは… 「絶叫系苦手じゃなかったの?」 「苦手なものは先に終わらせるの」 そうここから地獄が始まる。 まさに悪夢という名が相応しいくらいに。 「ゆきっ、次行こっ!次!」 「ちょ、ちょっと休憩しない?」 「時間がもったいない!」 「こっちは体がもたねぇよ…」 あれから何回くらいだろうか。 1時間ぐらい絶叫系に乗りまくりで、僕は吐きそう… 苦手だって言ってたみうは随分輝いてるし。 あの言葉、絶対嘘だったでしょ。 「なぁみう」 「ん?何?」 「苦手…なんだよね?絶叫系」 「うん、苦手だよ♪」 「…嘘だ。絶対嘘だ。」 「嘘じゃないよー」 「絶対嘘。今の俺には君が小悪魔に見えるよ…」 「そんな小悪魔な私も可愛いでしょ?」 ………。 こういう時は反論しないに限る。 可愛いのは可愛いけど… なんかこう…それとこれは別な気がする。 でもまぁ… 「楽しそうだからいいけど」 「何か言ったー?」 先を行くみうが振り返って言った。 楽しそうにニコニコしながら。 そんな君を彼女にもつ僕は、すごく幸せだよ。  
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