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「まずは絶叫系から行こうか♪」
「はぁ?」
耳を疑った。
だってさっきみうは…
「絶叫系苦手じゃなかったの?」
「苦手なものは先に終わらせるの」
そうここから地獄が始まる。
まさに悪夢という名が相応しいくらいに。
「ゆきっ、次行こっ!次!」
「ちょ、ちょっと休憩しない?」
「時間がもったいない!」
「こっちは体がもたねぇよ…」
あれから何回くらいだろうか。
1時間ぐらい絶叫系に乗りまくりで、僕は吐きそう…
苦手だって言ってたみうは随分輝いてるし。
あの言葉、絶対嘘だったでしょ。
「なぁみう」
「ん?何?」
「苦手…なんだよね?絶叫系」
「うん、苦手だよ♪」
「…嘘だ。絶対嘘だ。」
「嘘じゃないよー」
「絶対嘘。今の俺には君が小悪魔に見えるよ…」
「そんな小悪魔な私も可愛いでしょ?」
………。
こういう時は反論しないに限る。
可愛いのは可愛いけど…
なんかこう…それとこれは別な気がする。
でもまぁ…
「楽しそうだからいいけど」
「何か言ったー?」
先を行くみうが振り返って言った。
楽しそうにニコニコしながら。
そんな君を彼女にもつ僕は、すごく幸せだよ。
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