第 1 章

9/15
前へ
/18ページ
次へ
絶叫に乗りまくったせいか、時計の短い針はもう12を指していた。 「そろそろ昼でもたべるか」 「そうだね。私もお腹空いたし」 そりゃそうでしょ。 あんだけはしゃげばお腹も空くって。 とりあえず、お昼と休憩も兼ねて遊園地内にあるレストランに入った。 一通り注文も済ませ、後は来るのを待つだけとなった。 「今日中に全部乗れるかなぁ」 「さぁそれは俺とみうの体力次第じゃない?」 「じゃぁ余裕だね」 言葉の選択を間違えた気がする。 というか、君のどこにそんな体力が残っているのだろうか… そんな風に話をしていたら料理が来た。 「ゆきの美味しそうだよね」 「あげねぇよ?」 「いらないもん」 「顔に書いてあるよ?」 「……ゆき、それなんか古い…久しぶりに聞いたし…」 若干引き気味に突っ込む君。 そして、その突っ込みに若干ショックな僕。 そんなにショックを受けた顔をしてたのだろうか。 君はすかさずフォローもしてくれた。 久しぶりに笑いながら食べた昼食。 君といると、いろんな楽しいことが数倍にもなる。 よく言うじゃん。 君といれば楽しいことは2倍。 悲しいことは半分だって。 本当に君といるとそんな感じだった。 幸せで笑顔が絶えなかったんだ。 この幸せがいつまでも続くって。  
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加