Prologue

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正直こんな夢を見るなんて思わなかった。 だって僕、未来予知とかそんなのできるわけじゃないし。 いやできて欲しいわけじゃないけどさ… でもあったら便利だよね。 でもあなたに想像できる? もし自分の大切な人を… 「眠い…」 『眠い?大丈夫?』 いつもの様に、夜にゆきとみゆは電話をしていた。 これはもう二人には習慣みたいなもの。 「大丈夫だよー」 『それ大丈夫じゃないでしょ…今日はもう寝よ?』 「いやー」 『可愛く言ってもだめなんだって』 眠くなると始まるゆきのわがまま。 本能というか本音が出るみたいな。 『今日はもう寝よ?』 「うーん」 『ゆき?大丈夫?』 「大丈夫」 『そっか…ならおやすみ』 「おやすみー…」 いつ寝たのかなんて覚えてない。 ただ自分が寝たということは分かった。 だって次に目が覚めた時は朝だったもの。 ただ…そこは現実とは違う夢の中。 けど、一言で夢と言えるほど簡単な所ではなかった。 現実と空想が混じり合う僕の夢。 それはすごく…すごく長い夢。 さぁ準備はいいかい? 僕と君の夢物語の始まりだ。  
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