第 1 章

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「俺、みゆのことが好きなのかも。良かったら付き合ってみない?」 「いいよ」 「へ?まじ!?」 「嫌なの?」 「いやそんなことはないって。びっくりしたから」 「ならゆきは今日から私の彼氏だね♪」 「よろしく。俺の彼女さん」 「照れるじゃん。そうだ!せっかくだから明日……」 ピピピピピ……… 「うるせぇ…」 目覚しの音が鳴り響く中、ある男の子がまだおやすみ中。 けれど、目覚しは容赦なくその音を鳴らす。 「うるせぇって…何で目覚し鳴ってんだよ」 仕方なしに目覚しを止める。 寝起きはいつも悪く、その上目覚しに起こされ更に不機嫌。 この寝起きが不機嫌な男が僕。 名前はゆき。 今日は休日。 そう思いつつも、一応時計を睨み時間を確認する。 時刻はちょうど9時。 「9時か…まだ寝れ……」 その瞬間僕の脳裏にある言葉がよみがえる。  
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