第 1 章

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外はまだ1月。 息は白く、寒さが厳しい時期。 そんな中、僕はマラソン中。 健康のためです。 冗談です。 何でマラソンかって? もちろん、間に合わないからに決まってる。 駅までは歩けば15分かかる。 しかも、そこから目的の駅まで20分。 普通に走らないと間に合わないってわけ。 「はぁ…はぁ…マジこれキツい……」 それもそのはず。 運動は比較的得意な僕。 けどマラソンだけは別。 体育の授業なんかでマラソンがあった日には、やってらんなくなる。 それくらいマラソンが嫌い。 タクシー使ったらって? そんな所でお金を使ってられない。 しかも、走れば間に合う距離だったし。 いや、本来なら使うべきなんだけど…… 「はぁ…やっと着いた……」 走った甲斐あり、駅には5分で到着。 けど、休んでなんかいられない。 慣れた手つきで切符を買い、改札を通ってホームまで来た。 「もう…かなり疲れた……」 やっとのことで休憩。 ぐったりと椅子に座り、電車が来るまでの時間に息を整えた。  
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